メスの避妊手術について
ダックスの椎間板ヘルニア(ハンセン1型椎間板逸脱)
軟骨異栄養犬種ダックスは、2歳になるまでに椎間板のショックアブソーバーにあたる髄核が石灰化をおこし砂粒状に変化するといわれています。そしてこの変化が3~6歳をピークとする椎間板ヘルニアの発症につながるのです。 ソファーへのジャンプや階段の上がり降りがこの病気の悪化を進行させますが、逆に普段よくしているこのような運動をためらう、あるいわ後肢のナックリングなどの症状を見たら、様子を見ることなくすぐに動物病院にかかりましょう。脊髄神経の硬膜にクラック(亀裂)が入る前に治療を開始する必要があります。 当院では脊髄神経の保護・修復作用のあるPEG(ポリエチレングリコール)を使用した新しい内科的治療法であるポリマー療法(脊髄のシーリング)を核とし同時に疼痛緩和に有効であるスーパーライザーによる光線療法、ステロイドに変わる薬剤として最近話題のエラスポールの点滴など全く副作用のない自然治癒力を利用した多角的な保存療法を実施しています。PEG療法、別名 ポリマー療法は、副作用が皆無の体に優しい治療法として多くの患者さんに実施し、すばらしい治療成果をだしています。
メスの不妊手術について(予防医学の観点から)
手術適期は生後6ヶ月です。この時期に子宮卵巣を摘出することによりメスの場合、乳腺腫の発生リスクを著しく抑制します。DETA;犬においては初回発情前の子宮卵巣摘出術により乳腺腫の発生率は0.05%、初回発情と2日目の発情の間では8%、2回目以降の手術では26%と報告されています。猫においては、6ヶ月未満では91%、一歳未満で不妊した場合は86%の低下率と報告されています。また、ダックスなどの
一部の犬に縫合糸による子宮断端部の肉芽腫性炎症の報告が多数発表されています。当院では超音波メス(シザー)のシールド機能を利用した縫合糸レスの手術を実現しています。
ノミ・ダニの予防
春先から秋にかけてノミ・ダニを予防することは、そこに寄生する病原体をシャットアウトすることにもつながります。ノミは、条虫。 ダニは、バベシア・ライム病などの恐ろしい病気を媒介する中間宿主なのです。 都会とはいえ、特に緑の多いこの世田谷はダニが多いので確実な予防が必要です。
犬の混合ワクチン
・・・・・・初回免疫・・・・・・
16週齢(112日)以下の仔犬には混合ワクチンを6-16週齢の間に1カ月間隔で最低3回接種 (最終接種が14-16週齢にかかるように)
16週齢(112日)以上の成犬には混合ワクチンを1カ月間隔で最低2回接種します。
・・・・・・追加免疫・・・・・・
日本では抗体価維持のため年1回の追加接種が必要となります。
*注意:アメリカのワクチンガイドライン(AAHA 2006)では追加免疫は3年に1回と変更されまし たが、日本ではメーカーの保証問題、ワクチンの普及率による抗体価維持の相違などより追加 免疫は1年に1回必要となります。
当院では、コアワクチン4種混合ワクチンに加えレプトスピラも予防できる7種混合ワクチンを用意 しています。また、環境・体質によっては上記の投与計画を変更することがあります。
狂犬病ワクチン
生後3ヶ月以上の犬は年1回摂取し、登録することが法律で義務付けられています。 この世に恐ろしいウイルスは数ありますが、狂犬病はその筆頭、発症した場合の死亡率は100%、苦しみもがいた後に確実な死が待ってます。人畜共通感染症でもあり世界中で今なお、毎年5万人以上の人が狂犬病で亡くなっています。
フィラリア予防
当地域の予防推奨期間は5月20日~11月20日、月1回、合計7回の投薬(飲み薬)となります。この薬は予防薬というより殺虫薬であり感染して1ヶ月の子虫を殺すことにより成虫の心臓への寄生を抑制するというものであり、蚊の発生より1ヶ月遅れて投与していくことになります。特に肉タイプのチュアブルはお腹の虫も駆虫します。
猫の混合ワクチン
3種混合ワクチン(猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス、猫伝染性腸炎)を基本とし、必要におうじて猫白血病ウイルスも予防できる4種混合ワクチンをご案内しています。なお、成猫にはじめて4種を摂取する場合は、猫白血病の抗体検査 (採血後5分で判定)を実施しています。
{ワクチネーションプログラム}
仔猫の場合、生まれて2ヶ月から3ヶ月の間に2回(3-4週間間をおいて)接種し、その後1年目にブースターとして接種、その後はリスクにもよりますが1-3年間隔で接種します。
注意すべきことは、アメリカでは3年有効を歌っているワクチンが出てますが、日本ではまだ1年有効のものしか認可されていないのが現状です。
当院では3種混合ワクチン(内猫用の生ワクチン 外に出る猫にはカリシウイルス2価対応した新しい不活化ワクチン)、白血病ウイルスにも対応した4種混合、通称猫エイズ-FIVワクチンを用意しています
猫免疫不全(猫エイズ)不活化ワクチン
わが国でも2008年8月より猫エイズ(FIV)のワクチンが利用できるようになりました。通称-猫エイズことFIVは、野良猫の間で蔓延していて、その猫に咬まれたりすることにより感染します。口内炎を主症状とし、進行すると死に至る非常に怖い病気です。外に出る猫で野良猫と接触する場合は摂取を強く勧めています。 最初は3週間に1回を3回摂取し、その後は1年に1回摂取していきます。 このワクチンによる感染予防率は、70~80%といわれています。さらに予防率を高めるためには野良猫との接触を避けるための避妊手術および去勢手術が推奨されます。
